糖尿病予備軍だからセーフ?

「糖尿病予備軍」や「境界型糖尿病」、あるいは「糖尿病の気(け)がある」などの言葉をよく耳にします。 糖尿病

もし皆さんが健診などでこのような指摘を受けたらどう感じますか?
多くの方は「それは大変だ。食生活や運動習慣を見直そう。」と思われると思いますが、なかには「予備軍か、セーフ!来年の健診までは安泰だ。」と思う方もおられるようです。
なかにはせっかく健診で予備軍と言われたと医療機関を受診したのに、医師が「あなたはまだ予備軍だから大丈夫。」と特に説明もなく、フォローアップもせずに帰してしまうこともあるようです。

現在、糖尿病の診断基準というものが設定されており、それを超えると糖尿病の診断確定となりますが、ある日突然糖尿病が発症するわけではありません(通常の2型糖尿病の場合)。 遺伝的な糖尿病になりやすさを背景に過剰な栄養、運動不足などから診断基準に至る10~15年も前から徐々にプロセスが進行しているのです。

過剰な栄養、特に炭水化物を摂って血糖値が上がるとそれに応じて膵臓からインスリンが分泌されて、その血糖をエネルギーとして燃やすか、脂肪に変えるかして下げてくれます。 私がよく説明する言い回しに「人が一生に使えるインスリンの量はその人その人で生まれつき決まっている」というものがあります。 
つまり予備軍と言われるころにはすでにインスリン備蓄タンクの残量が減ってきているのです。 
それにもかかわらず無駄に血糖をあげる生活がつづくと、まるでガソリン残量が減っている警告がでているのに、アクセルをベタ踏みで走っているようなものです。

もっと詳しくいうと、予備軍のなかでも実際に残量が減ってきている場合と急激なインスリンの浪費を避けるために疲れてしまった膵臓が一時的にインスリンの減産体制に入っている場合もあります。
いずれにしても予備軍と言われるようになった時期にどう行動するかで大きくその後の進路が変わってしまうので、糖尿病専門医としては来院された方がまだ危機感を持っておられないこの時期にいかにうまくフォローしていくかが腕の見せ所でもあり、結構緊張する場面でもあるのです。

もちろん本来は予備軍にすらならないようなライフスタイルが子供のころからできていればよいのでしょうが、なかには特に問題のないライフスタイルであっても遺伝的なインスリン分泌力の少なさから予備軍、そして糖尿病と進展される方もおられるので定期的な健診ときちんとフォローアップできるかかりつけ医受診はやはり大切です。

2015年6月30日(文)院長:荒牧陽

あらまき院長の健康ひとくちメモ
クイックヘルスチェックで簡単糖尿病診断
お問い合わせはこちら

診療案内

診療時間

午前診:午前9時から12時まで
午後診:午後4時から7時まで

休診日:日曜日・祝日

在宅診療
患者様からのお声

診療科目

内科
糖尿病・代謝内科
循環器内科
各種健診・特定健診
予防接種

所在地

〒520-3247
滋賀県湖南市菩提寺東 3-6-22
(駐車場有)

TEL:0748-60-1306
FAX:0748-60-2702

あらまき内科クリニック地図

リンク集

あらまき ブログ
院長荒牧の写真日記

スタッフ募集